Austらぼ

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いくらでもある優良な投資先 in オーストラリア

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Moneyという雑誌に質問コーナーがある。一般人からの投稿にPaul Clitheroeというマネーの専門家が答えるのだ。それを読むとつくづく「オーストラリアって裕福な人が多いんだなあ」と思う。そこでの典型的な質問はこんな感じだ。

 

1.「私の年収は$130,000で、夫が$160,000。自宅の評価額は$2 Millionでローンは返済済み。投資不動産を2つ保有しており、それらの評価額が○○で、Superに××入っており…。私たちはこれから一体どうすればいいですか?」というような自慢。

 

2.「今度、遺産が$500,000入って来る予定なのですがこのお金をどう活用すればいいですか?」という棚ぼた。

 

3.「銀行口座に$300,000積み上がっている。このご時世、銀行に入れているだけではほとんど利息が付かない。このお金をどうすればいいですか?」これは高齢者に多い。

 

Paulは答える。インデックスファンドへの積み立てや自宅購入(彼は不動産投資にも肯定的だ)。またSuperへの追加投入で節税しつつ富を築けと。

しかし彼は、「問3」に対する明確な答えを持っていないように感じる。保守的でかつミドルリターンを得られるような資金の置き場所だ。

そんな時に思う。「私だったらあれを勧めるのに」と。

 

いくらでもある優良な投資先 in オーストラリア

1.Australian Unity - Diversified Property Fund

直近10年は年利12%程度(値上がり益+分配金)。ゆるい値動きあり。換金は依頼してから基本的に5営業日以内(条件あり)。

 

2.Australian Unity - Property Income Fund

年利7.5%程度。値動きはあるが下がった場合、分配金が多く出て、年利7.5%程度に調整される。換金は依頼してから基本的に5営業日以内(条件あり)。

 

3.Trilogy - Industrial Property Trust

分配金の年利は7.8%程度(将来的に値上がり益も期待できる)。換金は4年に一度だけ!機会がある。現在、新規募集されていないがいつか再開されるかも。

 

4.Trilogy - Monthly Income Trust

年利5.8%程度。値動きはない。分配金の年利は以前8%程度あったがコロナで(政策金利が下がったから)利回りが下がってしまった。換金は2, 3カ月かかる。

 

COVID以前、私は「4」から年利8%を享受していた。年に一度、ダーリングハーバーのBeer Deluxeにて会合が開かれ、シドニーに住んでいた頃はそれに参加したものだ。

COVIDで金融市場が大混乱する中、私はその大部分を換金依頼した。Trilogyのカスタマーサービスの反応は「えっ、本当に換金しちゃうの?(気は確か?)」というものだった。当時Trilogy内部では「COVIDは大して影響ない」という空気だったのかもしれない。しかし何が起こるか分からない状況だったので、私は迷わず換金した。そしてCOVIDの全貌が見え、中長期的な政策金利の下げが確定した頃、上記1~3に資金を移動させた。

こういったUnlisted property funds(つまりASXに上場していないファンド。実はSuperfundもこういったものを保有している。それによって安定性を保っている。)に分散させておけば、保守的でかつミドルリターンを得られる。換金までの期間が短いものなら、他の案件のためにまとまった資金が必要なときに引き出すことができ利便性も高い。

というわけで、余剰資金の行き場として私はUnlisted property fundを提案する。(検索すれば他にもいろいろ見つかる。不動産購入でHome Loan申請時、銀行はこれらを資産と見做さないことに留意。手数料にも注意。)

 

Paulの本音

本当はPaulも知っているのかもしれない。(知らないはずがない。)だが立場上、商品名を言えないだけなのかもしれない。インデックスファンドなら下落してもそれは市場のせいだが、特定の商品を勧めて万が一何か問題が起こったら恨まれるから。

一方の私は責任のない立場だから何でも言えるのである。(でも悪くない投資先だと本気で思っている。)