1豪ドル=70円 は買いか? ― お得な両替方法
円高が進行している。
現在、1豪ドル=71.4円を付けている。
豪ドルに対してここまで円高なのは、GFC(世界金融危機)以来、約10年振りだ。
GFCで市場が荒れ狂う最中、私は一つ、素晴らしい行動をとった。
FXにて、
1豪ドル=65円 で5万ドル
1豪ドル=70円 で2万ドル
平均66.4円 で7万ドル のポジションを持ったのだ。
いつかオーストラリアに移住する!
そう決めていた私はセントラル短資というFX事業者の口座を開設していたのだった。
(セントラル短資は低コストで両替サービスを行っているから。)
その7万ドルポジションを6年近く保持し続け、オーストラリアへ移住する2014年末、ついに豪ドル キャッシュに換金して、予め開設しておいたANZに送り付けた。
これには感慨深いものがあった。
2014年末、為替レートは1豪ドル=100円になっていた。
一方、私は平均66.4円 で買った7万ドルを持っていた。
したがって移住当初、私の中では買い物は全て33%割引だった。
なぜ7万ドルしか買わなかったのか?
平均66.4円 で7万ドル買って大成功!みたいな話をしているが、実のところそうでもない。
私が買いポジションを持った後、豪ドルはさらに下げたからだ。
(1豪ドル=55円まで行った。)
1ドル60円割れなんてどう考えてもお得でしょ!
なんでもっと買わなかったの?
とあなたは思うかもしれない。
私がそれ以上買わなかったのは、他の通貨や株も含めて含み損があったからだ。
そもそも平均66.4円 の7万ドルでさえ、1ドル55円まで下げたときには70万円以上の含み損だ。
だから心理的に、それ以上買いを入れるのは困難だったわけだ。
(長い時間を経て、結果的にそれらの含み損は元に戻ったが。)
当時は市場が混乱を極めていたから安易な行動は取れなかったのである。
1豪ドル=70円 は買いか?
これから移住や留学する人は運がいい。
対豪ドルで、ここ10年で一番の円高だからだ。
1豪ドル=70円 は得だと私は思うが、相場はいつも想像以上に動く。
1豪ドル=60円 や
1豪ドル=50円
にならない保証はどこにもない。
平均的な日本人は金融リテラシーが極めて高いから、株式市場が不確実性を増す現在、キャッシュポジションの割合を高めていることだろう。
今後、極端な円高局面が訪れるかもしれない。
移住や留学を予定されている方は、私の失敗例?を参考に、円高のチャンスをモノにしていただきたい。
セントラル短資を利用した両替方法
以下、5万ドルを1万円以下のコストで両替&送金する具体例を記す。
(ある程度まとまった額を両替する場合、過去においてはこれが最も低コストだった。)
1.外貨口座のある日本国内銀行口座を開設する。
私は新生銀行を利用した。
2.「セントラル短資FX」のFXダイレクトプラス口座を開設する。
外貨の出金口座に1で開設した口座を指定しておく。
3.100万円程度入金する。
5万ドル両替するとしても証拠金は100万円以下で足りる。
心理的に抵抗なければもっと入金しておいた方が無難。
4.AUD/JPYの買いポジションを必要量持つ。
単純に言うと、AUD/JPYを買う。
5.WEB取引画面で「受渡し」を指示する。
↑「通貨両替」でなく、「外貨調達・受渡し」であることに注意!
1万ドルあたり500円の手数料かかる。(500円しかかからない!)
セントラル短資内の口座に5万豪ドルが表示されるまでに2営業日かかる。
6.日本国内銀行口座へ「出金」を依頼する。
↑「外貨の出金」参照
どの銀行に出金するかで手数料異なる。ページの下の方参照。
(新生銀行へは1500円だった。)
外貨のまま、国内外貨口座に送金されることを要確認。
セントラル短資からの出金に4営業日かかり、受け取り銀行側でさらに1日かかるかも。
7.日本国内銀行からオーストラリアの銀行へ送金依頼する。
(新生銀行は4000円かかった。)
5万ドルの両替&送金コスト
合計 2500円+1500円+4000円=8000円
これと、オーストラリアの受け取り銀行側で10数ドルかかる。