Austらぼ

オーストラリアを知り、移住・留学を成功させるためのブログ

毎年確実に27万円節税する方法

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私と経理担当者(シドニーの職場)の会話…

 

私  「来期から給料を毎月10万円以上差し引いて、年金口座に入れて欲しいんだけど」

担当者「え? なんで?」

私  「そっちの方が得だから」

担当者「でもそんなことしたら65歳まで引き出せないよ?」

私  「もちろん知ってる」(実際は60歳でアクセス可能)

担当者「でも法律が変わって引き出せなくなるかもよ」

私  「ルールは完全に把握してる」(そんなバカなことは起こり得ない。何か変わるとしても「20??年生まれ以降の人に適用」となるはず)

担当者「でも…」

私  「ガタガタ抜かさずとにかく言われたとおりにしろ!!!」

担当者「はいっ」

 

前回の記事「オーストラリア vs 日本 税金と社会保険料」で、オーストラリアの税制は低収入側において有利であることを述べた。

 

さて、高収入なあなたには、オーストラリアの税制が魅力的には見えなかったかもしれない。

「オーストラリアに移住しても税金が不利だから、自分は日本の方がいい」と思うかもしれない。

そこで私は、高収入なあなたを満足させる、とっておきの節税方法を紹介する。

(そんな理由で移住する/しないを決める人がいないことはもちろん承知している。)

 

節税後の「税金と社会保険料 率」

裏技を利用した後のグラフを以下に示す。

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全ての収入にわたってオーストラリアは日本と同等以下になっている。

高額所得者のあなたにもオーストラリアは魅力的になっただろうか?

 

究極の節税方法 Salary Sacrifice

過去記事「羨ましすぎるオーストラリアの年金②」で、Superannuationという積立式の年金を紹介した。

そこで、「企業があなたのSuperannuation口座に積み立てていく」と述べたが、実は自分でも追加でき、「会社積立て額+自分積立て額」は年間25000ドル(200万円相当)までぶち込める。

 

Salary Sacrifice 実施例

オーストラリアにおけるフルタイムの平均年収(給与)は83700ドル(670万円相当)である。

(購買力平価の理論値 1豪ドル=80円を使用)

 

その場合、企業はそれに上乗せして9.5%分(年7950ドル)をあなたのSuperannuation口座に入れる。

したがって、あなたは17050ドル(= 25000 – 7950)を追加でSuperannuation口座に入れることができる。

 

Superannuation口座内では15%課税される。

一方、あなたが追加する17050ドル(140万円相当)には本来34.5%の税金+社会保険料がかかる。(ATOのサイト参照

したがって

140 × (0.345 – 0.15) = 27.3

となり、140万円をSuperannuation口座にぶち込んだ瞬間、27万円以上節税できることになる。

 

あなたにとってこの140万円は余剰なお金だから、銀行に入れて寝かせておくより(もしくはしょーもない投資をするより)Superannuationに入れた方が絶対にお得なのである。

 

別に高額所得者でなくても、余裕がある範囲で同じことをやれば良い

これはNISAやiDeCoと同じ節税手法だが、オーストラリアでは節税効果が半端ないのだ。