オーストラリア版「持ち家vs賃貸」 賃貸の方がお得な例①
過去の記事に書いた通り、私は賃貸派である。
賃貸の契約が切れたから引っ越すことにした
妻が近所のヨガ仲間に言うと、こう言われたそうである。
「じゃあ買った方がいいよ。今安くなってるから」
本当だろうか。
まだまだ高いオーストラリアの不動産
現在、不動産市場は下落傾向にあるとは言え、2017年のピークからシドニー約15%、メルボルン約11%低下した程度である。(House Priceの中央値)
2017年のピークに至るまでの5年間は30%ほど上昇した。
そうすると、現在は2015~2016年の水準に戻ったということだ。
(2015年初頭にシドニーに移住してきた私は、その当時の不動産価格でさえ恐ろしく割高に感じたものだ。当時、1豪ドル=100円に達していたというのもある。今考えると世界は完全にリスクオン・モードだったようだ。)
さて後に知ったことだが、最近内覧した賃貸物件の中には妻のヨガ仲間が住むアパートメントも含まれていたようだった。
2Bed 1Bath 1Carpark、築3~4年の物件が週380ドルで貸し出されていた。
見た物件に限っては手狭な造りであったため、同じ建物の広めの物件なら400ドル程度だろうか。
持ち家vs賃貸 比較方法
妻のヨガ仲間は、2Bed1Bath1Carparkを$475,000で購入したとのことである。
これを貸し出した場合の利回りは
400 x 52 / 475,000 x 100 = 4.4%
となる。
実際には印紙税や管理費等も支払わなければならない。
(400 x 52 – 3,000) / (475,000 + 20,000) x 100 = 3.6%
空室期間なしの設定で3.6%のリターンとなる。
(ローンでレバレッジをかけ、減価償却によるタックスリターンを加えるともう少しマシになるが。)
対して絶対安全資産の銀行普通預金は2.8%である。
まだまだ下落が予想される今、このような投資(自宅含む)は全くもって旨みがない。
少なくとも私の住むサバーブでは、大家が不利でテナント有利だと言える。
今は気楽で融通が利く賃貸をenjoyし、キャッシュを温存すべき時なのである。