人によって得意な投資は違うから、自分の得意分野を見つけろ。
ときどきそのような文言を見かける。
長らく私にはその意味が分からなかった。
目利きできる対象は人によって違うかもしれない。
しかし誰にとっても一様に、数学的に期待値の高い投資は簡単で、その逆は難しいはずだ。
図らずとも不動産カルト教団との関わりによって、私はその意味を見出した。
彼らが描く青写真がバラ色すぎるということはさておき、実際に彼らは不動産投資について知識があった。
確かによくリサーチしていたし、実務知識ゼロだった私に購入からSettlementまでの流れ、綿密な利回り計算用エクセルファイルを授けてくれた。(今も活用している。)
不動産投資 Meetup メンバーのバックグラウンド
そこで気付いたのだが、Meetupの主要メンバーは(おそらく)以下のようなバックグラウンドを持っていた。
-
元々シドニーに住んでいた
-
GFC(世界的な金融危機)後には社会人として何年か経過しており、小金ができていた
-
手元の資金を何かで運用できないかと考えた
-
GFC後の景気刺激策として、政策金利はこれでもかと下がっていた
-
オーストラリアで投資と言えば不動産
-
試しに地元シドニーで一軒目を購入したら、あれよあれよと言う間に値上がりした
-
エクイティを利用して二軒目、三件目と手を拡げたらそれも成功した
それ故の不動産信奉である。
Propertyについてリサーチしたり語るのが楽しくて仕方ないのだ。
一方、「遅れてきた青年」である私には、そもそも上記のような機会はない。
上記①~⑦のようなタイミングや環境は株だったり、他のものに置き換えることもできるだろう。
つまりそれが、その人にとって得意な投資ということだ。